アベリアにご相談に来る方からのご質問で、かなり多い質問です。
「離婚手続きの前に、家を買うことは可能でしょうか?」
ローンが組める、組めないなど、
そちらの問題がありますが、この質問の意図で一番聞きたいのは……。。。
「離婚前にお金を使ってしまう(全額でも頭金でも)ことで、離婚後に財産分与としてせっかく買ったその物件を取られたりする心配はないんでしょうか?」
というポイント。
結論、心配的中、の可能性もあるし、
全然大丈夫ですよ、の場合もある。
ということで、やはりケースバイケース。
では、どんなケースが考えられるのでしょうか?
●親からの相続、のお金が自分名義の通帳あり、
それを使って物件を購入。
⇒これは問題なし。
相続財産は夫婦共有ではありませんので、確実に親からの相続である、と通帳を見てわかる(振込などの履歴)、遺産分割協議書がある、などであれば、そのお金を資金として物件を買っても、大丈夫です。
●独身時代から貯めていたお金と、結婚後にパートで働いたお金を頭金にして、住宅ローンを組んで物件を購入。
⇒独身時代のお金はOK。結婚後のパート収入は夫婦の財産となるので、原則それは自分名義の通帳に入っていたとしても夫婦の財産になります。
結果、勝手に多額のお金を使って購入してしまうと、問題になる可能性も。。。
●へそくりしていたお金を頭金にして、親から援助も受けて住宅ローンを組んで購入。
⇒結婚後のへそくりはやはり夫婦の共有財産。とことん内緒にしていて、弁護士も介入しない離婚であればばれないかもしれませんが。。。そこは自己責任。
親からの援助は問題なしです。
このように、夫婦の共有財産とみなされるものを、勝手に使ってしまうと、いざ離婚の財産分与となったときに、自分の分以上に使い込んでいる状態、になってしまいます。
最悪の場合、せっかく買った物件を売って現金化し、戻さないといけなくなる場合も。
そうならない為にも、離婚前に家を購入しようと考えたときは、専門家に相談しましょう。
先走って後から後悔しないようにしましょうね。