意外とあるご相談。
「別居のタイミングで移る家を購入することは可能でしょうか?」
離婚に応じない夫に困って弁護士に相談すると、別居を勧められることがあります。
結婚生活が破綻していることを示す具体的な事項ってことになるからでしょう。
半年~1年は別居生活を続け、もう婚姻生活は破綻しています、という感じにもっていくのかな?と。
この辺の戦略は弁護士に聞くことなので、さらっと流しますが、おそらくそんな感じです。
別居、と簡単に言われても。
実家に帰る、という選択肢がある方は良いですが、それが難しい場合は自分で住む家を確保する必要が。
初めに考えるのは賃貸住宅。
でも一から全部そろえるのは結構大変だし、敷金、礼金など出費もかなりのもの。
少し調べるとマンスリー契約で家具家電がある住宅や、シェアハウス、なんかも出てきます。
都内はこういう物件も結構ありますが、少し地方に行くとシェアハウスはあまりないかもしれませんし、あったとしても年齢制限があったり子供はNG、のところも多いわけです。
もう戻らない、と覚悟を決めて別居するのであれば、このタイミングで家を買うのはどうなんだろう、と思いつき、アベリアを見つけて相談に、というケースが多い気がします。
別居の時の購入、ということは?
問題になるかもしれないポイントは3つ。
①財産分与
まだ離婚が決まっていないので、夫婦の財産をどのように分けるか、も当然決まっていない状態。
この状態で頭金として自分の通帳に入っているお金を使ってしまうのは後で問題になる可能性も。
夫婦でいたときの収入は、たとえ自分の稼ぎであっても夫婦の共有財産。
財産分与で取り分が決まった額よりも多い額を使ってしまうと後で払えなくなり、最悪その購入した家を売却しなくてはいけない、なんてことも。
②住宅ローン
籍が抜けていないので、夫がいる状態の住民票を提出することになり、なぜ妻がローンを?と聞かれます。
そこで離婚前提で、と正直に言うと、貸してくれない銀行が結構多いのです。
理由は支出の部分があいまいだから。
慰謝料や養育費、その他の離婚の条件が決まっていない状態で、収入に対しての借入額を決めるのはリスクがある、とみられてしまうようです。
③次の居場所がばれる
何とかローンを組んで購入が出来たとしても、住民票を移動して、銀行に提出するのが原則。
籍を抜いていない状態で、住民票を移動すると、夫側が調べようと思えば住所を調べることが可能です。
問題ない方もいますが、自分が住んでいる場所を知られたくない、という事情の方は注意が必要です。
いくつかのハードルを越えられれば、別居するタイミングで家を購入する、も可能です。
実際にそうした事例もありますが、個々の事情によってかなりやり方は変わってきます。
別居の時に購入出来ないか、とお考えの方は、まずはアベリアにご相談ください。
一緒にベストな方法を考えましょう。